片腕のウミガメ「リブ」の野生復帰への取り組み
神戸市立須磨海浜水族園
  
     
  
     
  
     
2020年8月隠岐の島町の海岸で、投棄された漁網に前肢が絡まって身動きが取れなくなったアカウミガメが発見され、地元の方々により保護されました。「生きる」という意味で「リブ(LIVE)」と命名。地元の方々の善意によって餌を食べられる状態にまで回復しましたが右前肢は壊死して脱落しました。同年10月に保護依頼を受けて当園の予備槽にて飼育し傷が回復。大水槽で泳ぎの練習や餌を見つける訓練を経て、2021年7月に故郷の日本海に帰っていきました。
海の生物は、網やビニール袋などのゴミによって身動きできなくなるだけでなく、ビニール袋やガラス破片などを口にすることで死んでしまうことも珍しくありません。リブの野生復帰に至るまでの取り組みを紹介したことで、海洋ゴミ問題を一人でも多くの人に知ってもらい、海の生物を守るためのアクションにつなげていきたいと思います。
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